8.『海』 解説

鉄道の町・長万部


 長らく長万部の漁業は湾内で魚を待つだけであった。沖に出る基地も力もなく、時に湾内に現れた他県からの漁業者に脅かされたこともあった。

 その歴史には、カレイ、マグロ、イワシ、イカ、サケ、ホッキ、毛ガニなど多くの魚介類が登場するが、豊漁はいずれも続かず、自然の生態に翻弄され続けていた。

 それでも大正期には漁業組合が組織され、静狩、長万部で漁港運営の請願が行われるなど、意識に変化も現れた。だが、漁港が実現するのは、戦後を待たねばならなかった。

 戦後、静狩漁港がじっくりと年月をかけて作られるうち、漁業に新しい光が差し出す。養殖技術の本格導入だ。戦前にもホッキ漁獲制限やサケ孵化場設置などの試みはあったが、いずれも小規模だったのだ。

 とりわけ大成功を収めたのがホタテ養殖だ。安定的なホタテ生産は、害毒や他との競合などの障害もときにあったが、漁業を安定感のある産業にした。

 いま、海の意味が大きく変わり、漁港整備も着々と進んだ長万部町では、さらにさまざまな養殖事業への取り組みが盛んだ。

 この海への愛着は、ますます深くなっている。

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