6.『金の夢』 解説

夢のごとくに咲いて消えた静狩金山

 静狩金山

 大正期に探鉱されたこの金鉱は、昭和に入ると国策に伴い急激な事業拡張を続け、凶作、不景気の波を被る他地区を尻目に、大規模な街を形成、長万部村の大きな財源ともなった。

 その姿は、まさにみるみるうちに成長した大都会で、例えば昭和06年に金山の寄付で1教室増築した静狩小学校は、さらに寄付により増築を続け、6学級の昭和08年を経て昭和14年には学級数21にまでふくれあがり、2部制をとったという。街も同様、異常な勢いでふくれあがっていったのだ。

 しかし、その栄華は続かなかった。太平洋戦争突入によって金よりも実用金属の必需度が高まると、ついに昭和18年、金鉱業整備例により休山を余儀なくされる。職員・鉱夫たちは全国の鉱山に大移動。同年2月に町制施行したばかりの長万部町にとっても、それはそれは大きな痛手であった。

 あくまで休山であったが、終戦後も2度と復活することのなかった静狩金山。まさしく夢のようにはかない街であった。出会いと別れのはかないドラマもまた、数知れずあったに違いない。
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