5.『鉄路の子』 解説

鉄道の町・長万部

 かつて長万部は「鉄道の街」であった。

 それは、函館本線に加え、長輪線(長万部〜輪西間)が敷設されてからのこと。実のところ、函館本線により宿地の意味を奪われた長万部の住民は、当初この長輪線の誘致にはまったく関心がなかった。

 だが、いざ開通となると構内立ち売りなどに活路を見いだし、さらに外からの空気に刺激されてか政治結社の誕生を見るなど、大きな影響を受け始める。

 そして幹線分岐となった長万部駅には、やがて機関庫をはじめ重要施設が次々と集中。居住職員の増大に伴い料飲店の活況までもたらし、凶作続きで「渡島管内随一の貧窮町村(昭和09年函館新聞)」という汚名を受ける中、大いに恩恵を受けていく。

 さらに戦後は、食糧難最中のゆでカニ駅売りをきっかけに名物「カニ弁当」が誕生したり、鉄道職員から多くの町議が選出されるなど、戦前戦後の昭和前期、長万部はまさに「鉄道の街」として発展を続けたのである。

 昭和40年をピークに鉄道は合理化に転じ、今やその面影はほとんどない。しかし引退後も町内に住み続ける人ばかりでなく、蒸気機関車の汽笛とともに往事の「鉄道の街・長万部」を誇りを持って懐かしむ町民は数多い。
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