1.『みち』 解説

道と長万部

 国道五号線の同三十七号線分岐点近く、道央と道南を結ぶ主要ルート上にあり、全国的にも有名な長万部のドライブイン街。車社会隆盛によって発達したものではあるが、実は長万部の地は古くから、それぞれの時代らしい形で「交通の要衝」であった。

 江戸時代中も、とりわけ黒松内山道の整備後は、松浦武史郎も記したように、人々は海浜を延々と歩いてこのマチを通った。多くは日本海側へニシン漁の出稼ぎに行く者たちだったらしい。飲食店や宿もあったというから、徒歩や馬が交通手段であった時代にも、このマチは人々の休息地であったということだ。

 当時海浜のミチは、どんな獣に出会うか分からない山道よりはるかに安全であった。ただし海が穏やかであるならば、だ。いつ荒れるともしれない日本海に比べ、めったに荒れない内浦湾は、海路としても海浜路としても、人々に安全を感じさせたはずだ。

 今日でも、長万部を通過する道南と道央を結ぶ主要国道五号線は、ドライブイン街がかくも発達するほど、北海道の大動脈として機能している。穏やかな内浦湾を眺めながら。

 時には車を降り、静かな浜辺を歩いてみてはどうだろう。


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